書評

非二元論:ダグラス・E・ハーディングの実験

とうわけで、3連休で気分も良いのでもう1記事追加します(^◇^)

最近、『存在し、存在しない、それが答えだ』(ダグラス・E・ハーディング著)を購入しました。

存在し、存在しない、それが答えだ (- To Be and not to be, that is the answer - (覚醒ブックス))

結構、最近出た本で2016年10月に出版されています。

このダグラス・ハーディングという人は、非二元(ノンデュアリティ)という境地に実験(体験)を通じて至ろうとした人のようです。

ダグラス・ハーディングの実験

彼の実験については、こちらのホームページにまとめられています。興味がある人はやってみてください。わたしもいきなり本書を読んで、挫折したのでとりあえず、実験の方をやってみました。

ぶっちゃけたことを言ってしまうと、あまりこの実験をしてみてスゲーっ!!とは個人的に思えませんでした(;^ω^)

常に第一人称という主観的見地に立って物事をみると世界はどう見えるのかについて、実験をしていこうというものだと思うのですが、個人的に疑問が出まくりんぐです。

訳者:高木悠鼓さんのブログ解説

わたしみたいに疑問が出まくりんぐな奴も多いようでして、書の翻訳者である高木悠鼓さんのブログにてよくある反論・質問がまとめられています。

1 頭(顔)がここには見えないからといって、ないわけではないだろう。見えないけれど、存在するものはたくさんある。

2 ここに頭(顔)がないことは見たけど、「だから、何?」っていう感じ。

みたいな質問・反論への回答として、主観の認識こそが全てであり、1人称現在形でいえることだけを考えいくと、確かなことはほとんどなくなるだろうということをダグラス・ハーディングは言いたいのだみたいなことが書かれています。

前回紹介した本『これのこと』でも、現在の体験に基づいて言えることは何か??ということがテーマになっていましたが、似たような感じですね。

高木さんのブログのコメントを引用させていただきます。非常にわかりやすいですね。この方のブログは、読んでいてためになる記事が多いです。

ダグラス・ハーディングが提唱している「主体の科学」では主体の認識がすべてだ。主体が今ここに認識していないものは、主体的観点からは、「存在しない」と言い切ってかまわない。主体が今ここで認識したとき、それは「在る」。主体はとても偉いのだ(笑)。 だから仏陀が言ったとされる「唯我独尊」 (ただ私だけが尊い)なのである。そして、もちろん、その「主体」、「私」は、人間的私・自我・肉体のことではない。(そこを誤解すると、非常に傲慢な考えとなるので、注意が必要である)

そして、混乱が起こる原因は「言語」 のせいである。言語は主体の科学を語るには本当はまったく向いていない。なぜなら、言語は根本的に二元世界の産物で、時間のある世界を語るための道具であるからだ。二元世界の産物である言語で時間のない一元的世界を語ろうとすると、どうしても矛盾が生じる。こうやって書いているときでも、私はその矛盾を感じる。「体に触る」「頭に触る」という表現そのものが、そこに「体」「頭」があることを想定させてしまうのだ。

だから、語り得ないものは、語り得ないのだから、「語らない」、つまり、「沈黙」が本当は一番正しい。

わたしもこちらの記事において、言葉を覚えた人間が一人称現在に留まるなんで神業やでみたいなことを書きましたが、やはり言葉は非二元と相容れない存在のようです。

もし皆さんがダグラスの実験によって、「私とは本当に何か?」 を見て、見たうえでまた様々な疑問が生じたら(私は多くの疑問を解消するのに非常に長い時間がかかった)、疑問を抑圧せず、好きなだけ考えてみることをお勧めする。

ということで、訳者の高木悠鼓さんもダグラス・ハーディングの実験を消化するのに長い時間がかかったとのことです。ということで、わたしも焦らず理解できる時がくることを待つこととします(^ω^)

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