書評

ワクワクすれば人生は変えられるのか 『バシャールの教え』

このバシャールという人の教えは、一時期日本でも凄い流行ったらしいですね。

わたしはその頃を全く知らないのですが、当時バシャールに傾倒した人たちは今でもワクワクして生きているのでしょうか。長期的なスパンを経て、彼の教えによって人生が前向きなった人はどれぐらいいるのでしょうか。

一定数いるんだったら、それなりに有用性があると思うので、ちょっと知りたいところです。

わたしは、バシャールの本『バシャール・ゴールド』と『未来は、えらべる!』を所有しておりまして、今日は『未来は、えらべる!』を再読していました。本って時間を置いて読むと受け取る印象が変わることもありますから。

バシャールゴールド 未来は、えらべる! (VOICE新書)

わたしは、インド精神文化や伝統的な宗教の教えに関心があるので、このような新興的な本というのは少し苦手なのですが、一方で、非常にポジティブなものの見方は勉強になる部分もあります。(アメリカにありがちなポジティブ病なんじゃと思う部分もありますが)

ただ、本質的には良いこと言っているなぁと思う部分も結構ありました。もちろん、インド精神文化やカルマ論を信仰しているので、そりゃねえだろって思う部分も沢山あります。

個人的に気になったところをピックアップしてみます。

豊かさとは『やりたいことを、やりたいときに、やれる能力』

バシャールは豊かさとは、という文脈でこのような発言をしていますが、森博嗣という作家は、以下の書籍の中で『やりたいことを、やりたいときに、やれる能力』を『自由』と定義していますね。

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)

なんか、似たような発言だなぁと思って記憶に残っています。この発言は、「お金」がテーマの時に出てきたのですが、バシャールは、お金は「流動的」に動かした方が良いと言っています。

なんか、どんな自己啓発本でも似たようなことが書いてありますよね。お金は『エネルギー』だのなんだのって・・・

個人的には『ふーん』って感じであまり興味がそそられる話ではありません。

例えば、ヘッジファンドで高額取引をしている人は、高いエネルギーで働いていてワクワクしているってほんとかいなとも思います。

人生には生まれる前に作った『脚本』がある

ある程度運命は、決まっていると書かれています。

ただ、カルマ論というわけではなくて、生まれる前に魂が『どういうテーマを勉強したいか』を決めているらしいです。細かく運命が決まっている人もいるし、おおざっぱにしか決まっていない人もいると書かれています。

わたしも占星術師のはしくれなので、一応人生には『脚本』がある派の人間です。あとは、それがカルマ論に立脚するのか他の理由を採用するのかの違いですね。

わたしは、少なくとも、人生すべてが自分の自由意志などとはとても思えない心境にはなっています。

ネガティブな観念システムを見抜く

本書を読んで一番ためになると思える部分ですかね。まぁ、別に色々な書籍に書かれていることではありますが。

自分もそうですが、人それぞれ固有のネガティブな思考のパターンというものがあると思います。なかなか、この思考パターンから脱却することは出来ませんが、自分がこういった考え方に陥りがちであるということを理解しているだけでもずいぶんと違うような気がします。

おっと、またこのパターンか、と早めに気付ければニュートラルな状態に持っていきやすくなりますし。

まとめ

再読して思いましたが、占星術をやっているのでバシャールのいうように、ワクワクして情熱的に生きればどんどん人生は上手くいき始めるとはやはり思いにくい部分がありますね。

人間には、良い時期や悪い時期が必ずありますので、良いダシャーの時にたまたまワクワクに従って上手くいくということはあるかもしれませんが(;^ω^)

ただ、合う人には合うし、そういう人にはかなりの勇気を貰えるんじゃないかなとは思います。

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